誰にも好まれる、おいしさを。いくらといえば、加和喜。

いくら特有の生臭さやしょっぱさを取り除いた、女性やお子様にも喜ばれるおいしさ。
鮭の収穫地や時期によって変わる粒の皮の具合をみて、ニーズに合わせた用途別の商品づくりを行っています。

味・素材

全国のスーパーやコンビニ、飲食店で広く多くの人に喜ばれているのは、加和喜ならではのまろやかでやさしい味わいです。

味・素材

設備など

「HACCP認定」「ISO9001認証」工場で、徹底した品質管理のもと、安心・安全なおいしさをお届けしています。

設備など

仕事人

加和喜のこだわりは、
お客様のために。

株式会社加和喜フーズ 参与 菅原一夫

女性や子供に好まれる
やさしくてしっかりとした味

気仙沼から陸前高田方面へ車を走らせしばらく行くと、株式会社加和喜フーズの加工場に到着した。広々とした敷地にそびえる、工場、保管庫、事務所の棟々。ここで、いくら(すじこ)の商品を製造している。工場は、厳格な審査基準で知られる「HACCP認定」「ISO9001認証」を受け、徹底した品質管理が行われている。この素晴らしい環境で、いくら商品だけをつくっていることからも加和喜フーズのスケールの大きさが伺えた。
出迎えてくれたのは、執行役員で常務取締役の菅原一夫さん。終始、やさしい眼差しと柔らかな物腰でお話ししてくれ、こちらの心もついつい和む。さっそく、「加和喜のいくら」について聞いてみると、「うちのいくらは、女性や子供さんに好まれる味つけですね」との言葉が返ってきた。「生臭さやしょっぱさを取り除いた、薄味だけどしっかりとした味わいです」と。
なるほど、たしかに、まろやかでやさしい味わい。鮭の収穫地や時期によって変わる卵の粒の皮のやわらかさ具合をみて、ニーズに合わせた用途別の商品づくりを行っているという。
加和喜フーズのいくらは、商社や問屋を通じて、全国のスーパーやコンビニ、飲食店チェーン店にも供給されている。コンビニのおにぎりや、お寿司屋さんのネタ、ファミレスのメニューなど、多くの人がふだんの生活の中で口にしているあのいくら。おいしいなと感じたら、それは加和喜のいくらかもしれない。

気仙沼発。気仙沼着。
すばらしき人生の航路

菅原さんは、気仙沼生まれ。加和喜フーズにたどりつくまでにさまざまな職を経験した。
地元の小・中学校を出て、大船渡の工業高校を卒業後、最初に就いたのは東京でのコンピューター関連の仕事。大手航空会社の羽田センターでの勤務だった。今で言うところのバリバリのIT業界である。そして22歳の頃、気仙沼へ戻り、冷蔵庫を扱う会社に転職。その後、盛岡へ転勤。27歳になって再び気仙沼へ帰ってガス会社への転職。それは、長男としての決意で、親のそばにいて安心させてあげたいという思いからだった。ここでの転職で、菅原さんに転機が訪れる。細かい話は割愛するが、簡単に言うと、真面目に勤めあげる菅原さんへのヘッドハンティングである。それはガスを納品していた会社の社長さんに認められたものだった、…という経緯で、加和喜フーズへ入社。31歳の時のことだった。

お客様のために。気仙沼のために
これからも頑張っていきたい

今、菅原さんの頭の中にあるのが、「お客様目線で」取り組む気持ちと、「気仙沼」に対する思い。つねにお客様の気持ちに立って仕事に取り組むことが、なによりお客様のためになり、会社のためにもなる。そしてそれが、気仙沼のこれからにもつながっていく、と信じる。「私利私欲を捨てて、これからの気仙沼を発展させていきたいですね」と力強く語ってくれた。
菅原さんの好きな言葉は、「義理人情」。そしてもうひとつが、「もしあなたが成功したいなら、あなたの仕事を愛しなさい」という、世界的著名人の言葉。最初の「あなた」を「気仙沼」に置き換えてみると、まさに菅原さんの思いそのもの。ひとりひとりの頑張りで、気仙沼の発展は、きっとうまくいく。そんなメッセージに変わった。
最後に個人的な夢を尋ねると、少し考えて、「いつか産まれるであろう孫を抱くことですね」と微笑む。小さなスプーンに乗せたいくらを、孫の口に運ぶ菅原さんの姿が、目に浮かぶようです。