目指したのは、素材本来の味わい。

気仙沼で「フレークといえば、あかふさ」として、多くの人に愛されてきました。
魚の下処理から瓶詰めまで、ひとつひとつ丁寧に、手作業がつくるおいしさ。
天然素材だけを使って、素材本来の味に徹底的にこだわっています。

味・素材

天然素材だけを使って、素材本来のおいしさを活かすことに徹底的にこだわっています。

味・素材

設備など

鮭を2枚の身と中骨の3枚に切りおろす、気仙沼に数台しかない機械によって1日1トン半の鮭の下処理をします。

設備など

仕事人

目指してきた味、
素材本来。

株式会社あかふさ食品 代表取締役 赤坂知政

おいしいものをつくりたい。
ただ、それだけ。

気仙沼市内の住宅街にひっそりと佇む2つの小さな建物。それが、株式会社あかふさ食品の本社と工場。ここでつくられているのは、鮭、ぶり、ほっけなどの”ほぐしみ“で、「気仙沼でフレークといえば、あかふさ」として知られる人気商品である。
現場の最高責任者である赤坂知政さんは、毎朝6時に出社すると、まず工場のボイラー室へと向かう。そして、真っ先に機械類のスイッチを入れる。「これがウチの心臓だから」。すべての機械が静かに動き始めると、ひと息ついて、社員が出社する8時まで、一人での作業。「前の日にパートさんが下準備を済ませてくれているんですよ」。なるほど、効率よく設定されている作業工程。こうして、あかふさ食品の1日が始まる。
衛生的な工場内は、工程ごとにいくつかの部屋に仕切られていた。鮭のフレークの生産ラインでは、手作業でていねいに下処理を施した1本丸ごとの鮭が、気仙沼に数台しかないという機械によって、わずか数秒で、2枚の身と中骨の3枚に切り開かれ、仕分けられていく。

「1日で1トン半の鮭の処理ができるのも、この機械あってのことです」と語る赤坂さん。鮭の身は、皮をむき、秘伝のたれに1日漬け込んで、焼き上げ、ほぐして商品となる。
秘伝のたれについては、そこは企業秘密だが、「天然素材だけを使って、素材本来のおいしさを活かすこと」に、徹底的にこだわる。「ただただ、おいしいものをつくりたいだけ」という謙虚なひと言に、赤坂さんのまっすぐな気持ちが込められている。

家族がいて、気仙沼があって、
がんばれる自分。

穏やかに、にこやかに接してくれる赤坂さんには、どこか人をホッとさせる優しさが漂う。休憩時間にパートさんと気さくに話すその姿は、良きお兄さんのようでもある。「仕事が、好きですね。趣味?…ん〜、仕事かな」と笑う仕事熱心な赤坂さん。一方で、新年会や忘年会、お花見など、社内イベントでの飲みニケーションも仕事と同じくらい大切にし、仲間の労をねぎらうことも忘れない。「味をつくるのは自分の役目だけど、一緒に頑張ってくれる人がいるから、商品として世に出せるんですよ」、と。

仕事のあとの楽しみは、お酒。好きなのは、焼酎のロック。ただし外で飲むのではなく、仕事を終えるとまっすぐに家路につく。赤坂さんにとっては、奥さんと1歳の息子の顔を見ながらグラスを傾けるひとときが、なによりの贅沢。「家族の顔を見てたら、疲れなんていっぺんにふっ飛ぶし、明日また頑張ろうっていう気持ちになれるから」。奥さんは、時に、商品について的確なアドバイスをくれる心強いパートナーでもある。主婦目線、主婦感覚での貴重な意見を、赤坂さんは大いに参考にし、商品づくりに活かしているという。
北海道、本州、四国、九州と、日本中に販路が拡大すると、思いがけないうれしい声が届くこともある。「震災のあと、横浜の主婦の方から手紙をいただきました。おいしかったですというお言葉と、ウチが気仙沼の会社と知って、どうぞ頑張ってくださいという励ましと。うれしかった」。赤坂さんは、直筆の手紙を返した。「あれから、自分の中で、気仙沼に対する愛着と誇りがますます強くなりました。頑張らんとね」。赤坂さんのそんな思いは、これからも、全国に届けられる。「あかふさ」というラベルを身にまとった、小さな瓶のかたちで。